昨日は群馬県下「上州武尊」山麓の「大幽洞窟」にスノーシューで登ってきました 。
今回はみなかみのH社のMさんにガイドをお願いしました。
以前お世話になっていたみなかみのK氏はガイドを廃業してしまったそうで、何度もお世話になった私としては大変残念ですが致し方ありません。
自宅を午前5時半過ぎに出発して高速入りする前に給油と若干の買い出しを済ませます。
平日のためか圏央道はトラックが大変多い印象でした。
集合場所の「みなかみ水紀行館」に到着したのは9時少し前でした。
身支度をしているとMさんが現れました。彼には2012年に雨呼山のガイドを一度お願いしたことがあります。8年経ってるのでお互い少々歳を重ねたなという感じでした。
実は当初は一ノ倉沢に行く予定だったのですが、前日になりMさんから連絡があり、「一ノ倉は雪がかなり消えてしまっていてスノーシューを楽しむといった状況ではない。」とのこと。彼と相談した結果、この時期でもある程度まとまった積雪が期待できる「大幽洞窟」に目的地を変更することになったわけです。大幽洞窟は2015年の3月初旬にK氏にガイドしてもらって以来2度目の訪問となります。
宝台樹スキー場奥の登山口の駐車スペースで身支度をして出発します。
今日はMさんの判断でMSRのスノーシューを履きました。我々もTSLのスノーシューを持参していたのですが、こちらはガイド車で留守番することになりました。TSLよりMSRの方が横滑りに対応する刃が多く急斜面の登降に適しているというM氏の判断です。
天気は最高の快晴で、気温は既に10℃を超えています。
細君はハードシェルを私はソフトシェルを着ています。
登山口付近から谷川岳を遠望します。今日は風も穏やかで稜線も快適なのではないでしょうか・・・。左からトマの耳、オキの耳の谷川本峰、そしてその右のドーム型の白いピークが一ノ倉岳、その右肩にちょこっと頭を覗かせているのが茂倉岳です。以上Mさんの解説。
こちらは白毛門、笠ヶ岳、朝日岳から巻機山に続く稜線です。
ジャケットを着て出発しましたが、気温が高く歩き始めて間もなくジャケットは脱ぎました。念のため持ってきた春夏用のハットを被ります・
林道脇にはフキノトウが顔を出しています。本格的な春の訪れですね・・・。Mさん曰くこの時期に地面が見えているのは初めてだと・・・。
比較的緩やかな登山道(林道)を進むと大幽洞窟の分岐に到着です。
こちらはアジサイのドライフラワーです。
サワグルミの芽?
こちらはカモシカに食べられています。
大幽沢は真冬でも水が枯れない沢だそうで、サワグルミ、カツラ、ブナ、ミズナラといった豊かな森になっています。クマの住処としては最高の環境ですが、Mさんはガイド生活で一度もクマに会ったことがないそうです(^^)。
徐々に傾斜が増してきました。
カツラの老木です。Mさん曰く、あるスノーシューガイドブックに「サワグルミの古木」と記載されていたのがどうしても納得できずにグリーンシーズンに確かめに来たところ「カツラの古木」であることを確信したということです。
標高が高くなり樹間から谷川の稜線が望めるようになります。
洞窟直下の急登です。高い気温で雪が腐ってスノーシューでも結構ずり落ちます。
あと一息です。
無事に目的地である「大幽洞窟」に到着です。
氷筍(氷のタケノコって感じです。)です。数は2015年に来た時に比べると少なめです。
ランチはMさんの用意してくれた「うどん」と「おやき」です。どちらも大変美味しかった。
休憩後は少し風かあって冷えてきたのでジャケットを着込みます。
大幽洞窟を後にします。洞窟下の急傾斜の下りに備え、細君のためにMさんがロープを準備してくれましたが、細君が「下りは大丈夫!」と辞退しました。
結構な傾斜ですが、細君もMさんのリードで難なく下っていきます。
こんな余裕も・・・。逆に私が2度ほど尻餅をつきました。
急傾斜を下ってホッと一息。再び暑くなったのでジャケットは脱ぎました。
カツラの古木で記念撮影。昔は炭焼きや鉄砲撃ちの藤原の村人が休憩所として利用していたそうです。
下りは快調です。
林道に出てからはカラマツ林を歩きます。いい雰囲気ですね。
「オヤマボクチ」のドライフラワーです。蕎麦のつなぎになるそうです。これもMさんに教えてもらいました。
ゴール付近の雪原から見る午後の谷川岳です。
一ノ倉岳と茂倉岳。
白毛門です。高校2年時に雪上訓練に行きました。
朝日岳です。
新潟の巻機山に続く稜線です。
一番右に見える真っ白な山並みは利根川源流の山々だそうです。登山道もない秘境中の秘境ですね・・・。帰宅後地形図で確認すると「下津川山(しもつごうやま)」あたりでょうか・・・。
存分に眺望を楽しんでゴールです。お疲れさまでした。
下の写真は2015年2月28日に訪れた時の同じ場所の写真です。時期は20日ほど遅いですが、今年の積雪量の少なさは際立っているのではないでしょうか・・・。
今回は新調したモンベルのネージュウォーカーを初投入しましたが、穏やかな地形にはピッタリな感じです。ただ、急斜面の下りでは足のホールド感がやや心許ない気もしました。
比較的平坦な日光なんかでは大活躍してくれるのではないでしょうか・・・。
※ 今日のコース図と高低図です。
(追記)
ツアー終了後Mさんの車で「みなかみ水紀行館」まで送っていただいて解散です。
やはりガイドさんのいる時間はとても有意義で、2月に奥日光に行った際にも思いましたが、個人で行ったんではなかなか知り得ない様々な情報が得られる貴重な機会だと再認識しました。
とは言えガイド料はそうそうお手軽ではありませんが、その価値は十分にあるのではないかと・・・。
今日は水上に宿をとっています。
こちらです。
なかなか洒落た建物です。ゴールデンレトリバー4頭が看板犬になっているようです。
部屋の窓からは上州武尊が望めます。一度は残雪期に登ってみたい。
夕食です。ボリューム満点でした。
舞茸の天ぷら。フキノトウの天ぷらも出してくれました。
メインディッシュです。写真のポークソテーの前にサーモンが出ました。
この日は6組ほどのお客さん・・・。リピーターさんが多いようです。
暖房の効いた部屋で快眠したと言いたいところですが、何度か夜中に目を覚ましました。
翌日はガイドMさんとお宿の方のおすすめのお土産を買い求めて・・・
水上インターから高速入りして無事に帰宅しました。
今回のスノーシュー計画は、もともと栂池自然園と八方尾根のスノーシューを予定して二泊三日でプランニングしていました。
ところが19日と21日は天気に恵まれそうだったのですが、20日は荒れ模様になりそうだったので、いったん予約した宿もキャンセルして手近な上越の一ノ倉沢に変更したわけです。結局叶いませんでしたけどね・・・。
さて今年のスノーシューはこれでお終いかもしれません。
次のシーズンは何とかパウダースノーの中でスノーシューを楽しめればと思っています。
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